「留学中もリモートワークで収入を得たい」「語学留学しながらフリーランスの仕事を続けたい」「デジタルノマド的な生活に憧れるけど、ビザの問題はどうなるの?」
テレワークが当たり前になった今、「留学×リモートワーク」という新しいライフスタイルに興味を持つ方が増えています。語学を学びながら、日本のクライアントとオンラインで仕事を続ける…技術的には十分可能な時代になりました。
しかし、ビザの規定や時差の問題、仕事と学業の両立など、実際に実現するにはクリアすべきハードルもあります。この記事では、留学しながらリモートワークを行うための現実的な方法、注意点、おすすめの留学先まで丁寧にお伝えします。

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留学中のリモートワーク、ビザ的にOK?
最も重要なのがビザの問題です。「学生ビザでリモートワークをしていいのか」は国によって判断が分かれます。まずは主要な留学先のルールを確認しましょう。
| 国 | 学生ビザでのリモートワーク | 備考 |
|---|---|---|
| アメリカ | 原則NG | F-1ビザではキャンパス外での就労は基本不可。リモートワークも就労とみなされるリスクあり |
| イギリス | 条件付きで可能性あり | Student Visaでは週20時間までの就労が認められるが、リモートワークの解釈はグレーゾーン |
| オーストラリア | 条件付きで可能性あり | 学生ビザで2週間48時間までの就労が可能。日本企業からのリモートワークが「就労」に該当するかは解釈次第 |
| カナダ | 条件付きで可能性あり | 正規の教育機関に在籍している場合、週20時間までの就労が可能 |
| マルタ | 短期(90日以内)は要確認 | ビザなし滞在中の就労は原則不可だが、日本企業からのリモートワークの扱いは不明確 |
| フィリピン | NG | 学生ビザでの就労は全面的に禁止 |
ここで言う「リモートワーク」とは、日本の企業やクライアントから報酬を受けて行う業務を指します。現地の企業で働くのとは性質が異なりますが、ビザ上の扱いはグレーゾーンであることが多いです。必ず渡航前に入国管理局や専門家に確認してください。
リモートワークOKのビザ・制度を活用する
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは就労が認められているため、リモートワークも問題なく行えます。語学学校への通学も可能ですので、「学び+仕事」を両立させたい方にはワーホリビザが最も確実な選択肢です。オーストラリア、カナダ、イギリス(YMS)、ニュージーランドなどで利用できます。
デジタルノマドビザ
近年、世界各国でデジタルノマド向けのビザ(リモートワーカービザ)が新設されています。これは海外に居住しながら自国や第三国の企業のために働くことを公式に認めるビザです。
代表的なデジタルノマドビザを導入している国は以下の通りです。
・ポルトガル(D8ビザ)
・スペイン(デジタルノマドビザ)
・エストニア(Digital Nomad Visa)
・クロアチア(デジタルノマドビザ)
・バルバドス(12 Months Barbados Welcome Stamp)
これらのビザを取得すれば、合法的にリモートワークをしながら現地で生活できます。語学学校に通いながら仕事をすることも可能です。
観光ビザ+非居住者としてのリモートワーク
一部の国では、観光ビザやビザなし滞在中でも「現地企業に雇用されない形でのリモートワーク」を黙認しているケースがあります。ただし法的なグレーゾーンですので、リスクを理解した上で行動してください。

留学×リモートワークの時差問題と対策
日本のクライアントと仕事をする場合、時差は避けて通れない問題です。
| 留学先 | 日本との時差 | 日本の10時 → 現地時間 | 両立のしやすさ |
|---|---|---|---|
| フィリピン | −1時間 | 9時 | 非常にしやすい |
| オーストラリア(シドニー) | +1〜2時間 | 11〜12時 | しやすい |
| マルタ・イギリス | −8〜9時間 | 1〜2時 | 工夫が必要 |
| カナダ(バンクーバー) | −17時間 | 前日17時 | 難しい |
| アメリカ(ニューヨーク) | −14時間 | 前日20時 | やや難しい |
時差の観点から最も両立しやすいのは東南アジア(フィリピン、マレーシア)とオセアニア(オーストラリア、ニュージーランド)です。時差が1〜2時間であれば、日本の営業時間帯にほぼリアルタイムで対応できます。
ヨーロッパやアメリカに留学する場合は、以下の対策が有効です。
・非同期コミュニケーション(メール、チャット)をメインにする
・日本の朝(=現地の夜)にまとめてミーティングを入れる
・納品型の仕事(ライティング、デザイン、プログラミング)を中心にする
・早朝や夜の時間帯を仕事に充て、日中は学校に通う
留学とリモートワークを両立するための実践ガイド
1. スケジュールの黄金比を見つける
「語学学校の授業(午前)→ 自習(午後)→ リモートワーク(夕方〜夜)」というスケジュールが一般的です。仕事量は週20時間以内に抑え、学業に支障が出ない範囲にするのが鉄則です。留学に来た本来の目的を見失わないようにしましょう。
2. 安定したWiFi環境を確保する
リモートワークの生命線はインターネット環境です。滞在先を選ぶ際は、WiFiの速度と安定性を必ず確認しましょう。カフェやコワーキングスペースも下見しておくと安心です。
3. コワーキングスペースを活用する
主要な都市にはコワーキングスペースが増えています。電源、高速WiFi、静かな環境が揃っていますので、集中して仕事をしたい時に便利です。月額パスを購入するとコスパが良くなります。Coworkerで世界中のコワーキングスペースを検索できます。
4. 仕事の種類を選ぶ
留学中のリモートワークに向いている仕事は、時間や場所に縛られないタイプです。
・Webライティング
・Webデザイン
・プログラミング
・翻訳
・オンライン講師
・SNS運用代行
・動画編集
リアルタイムの対応が求められる仕事(テレアポ、カスタマーサポートなど)は時差の影響を受けやすいため、留学中は避けた方が無難です。
5. 税金と社会保険の確認を忘れずに
海外に居住しながら日本で収入を得る場合、税金の扱いが複雑になります。日本の非居住者になるかどうか(1年以上の海外滞在が目安)によって、所得税の計算方法が変わります。出発前に税理士に相談しておくことを強くおすすめします。
留学とリモートワークの両立で最も大切なのは「留学が主、仕事が従」のバランスを保つことです。仕事に追われて語学学習がおろそかになっては本末転倒です。

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留学×リモートワークにおすすめの留学先
| 留学先 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| フィリピン(セブ) | ★★★★★ | 時差−1h、物価安い、マンツーマン授業 |
| オーストラリア | ★★★★☆ | 時差+1〜2h、ワーホリ利用可、WiFi環境良好 |
| マレーシア | ★★★★☆ | 時差−1h、コスパ抜群、コワーキング充実 |
| マルタ | ★★★☆☆ | 時差−8h、ヨーロッパの環境、費用安め |
| ポルトガル | ★★★★☆ | デジタルノマドビザあり、物価安め、WiFi◎ |
よくある質問(Q&A)
Q. 留学中のリモートワークで稼いだお金に税金はかかりますか?
日本の居住者として申告が必要な場合と、非居住者として源泉徴収で完結する場合があります。滞在期間や収入源によって異なりますので、出発前に税務署か税理士に確認しておくことをおすすめします。国税庁のサイトでも基本情報を確認できます。
Q. 語学学校とリモートワーク、現実的に両立できますか?
週15〜20時間程度のパートタイム的な仕事量であれば、十分に両立可能です。フルタイムの仕事量を抱えながらの留学は、体力的にも精神的にもかなり厳しくなりますのでおすすめしません。出発前にクライアントと業務量について事前に相談しておきましょう。
Q. リモートワーク用のツールは何が必要ですか?
ノートパソコン、安定したWiFi環境、ヘッドセット(オンライン会議用)、VPNソフトが最低限必要です。ポータブルWiFiルーターもバックアップとして持っておくと、カフェや外出先でも安心して仕事ができます。
Q. ワーキングホリデーの年齢制限は?
ほとんどの国で18〜30歳が対象です(イギリスのYMSは18〜30歳、オーストラリアも日本国籍の方は18〜30歳)。年齢制限を超えている方は、デジタルノマドビザや観光ビザでの短期滞在を検討してみてください。
まとめ
留学とリモートワークの両立は、正しい方法を選べば十分に実現可能です。ビザの問題をクリアし、時差に合ったスケジュールを組み、仕事量を適切にコントロールすることが成功のカギです。
ワーキングホリデービザやデジタルノマドビザを活用すれば、合法的にリモートワークを行いながら語学学習に励むことができます。「留学したいけどお金が心配」という方にとって、リモートワークで収入を得ながらの留学は現実的な選択肢になりつつあります。
ただし、留学の本来の目的を忘れないことが最も重要です。仕事はあくまでサブ、英語学習と異文化体験がメインであることを常に意識して、充実した留学生活を実現してください。

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