「留学先の治安って大丈夫なの?」「一人で海外に住むのが怖い…」「どの国が安全で、どこに気をつければいいの?」
留学を決断する上で、治安は費用や教育の質と並んで最も重要な要素の一つです。特に初めて海外に長期滞在する方は不安が大きいのではないでしょうか。
この記事では、主要な留学先の治安情報を国別にまとめ、よくあるトラブルとその対策、留学生が実践すべき安全対策までを網羅しています。「知っていれば防げるトラブル」は驚くほど多いですので、ぜひ出発前にチェックしてください。

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留学先の治安を国別に比較
世界平和度指数(Global Peace Index)などの客観的データと、留学生の口コミ情報を基に主要な留学先の治安を整理しました。
| 国 | 治安レベル | 主な注意点 | 留学生の安全感 |
|---|---|---|---|
| アイスランド | 非常に良い | 特になし | 極めて高い |
| ニュージーランド | 非常に良い | 自然災害(地震) | 非常に高い |
| カナダ | 良い | 大都市でのスリ・置き引き | 高い |
| オーストラリア | 良い | シドニー等の繁華街での軽犯罪 | 高い |
| マルタ | 良い | 観光地での置き引き | 高い |
| イギリス | 概ね良い | ロンドンのスリ、テロ警戒 | やや高い |
| アイルランド | 良い | ダブリン中心部の軽犯罪 | 高い |
| アメリカ | 地域差が大きい | 銃犯罪、エリアによる治安差 | 地域による |
| フィリピン | やや注意が必要 | スリ、ひったくり、タクシー詐欺 | 学校周辺は比較的安全 |
治安が特に良いとされる留学先はニュージーランド、カナダ、オーストラリア、マルタです。これらの国は犯罪発生率が低く、留学生に対する受入体制も整っています。
要注意!留学生が遭いやすいトラブル5選
1. スリ・置き引き
留学生が遭うトラブルで最も多いのがスリと置き引きです。ヨーロッパの観光地や公共交通機関内での被害報告が特に多いです。カフェでスマートフォンをテーブルに置いたまま席を離れる、リュックを背中に背負ったまま混雑したバスに乗るなど、日本では普通の行動が海外ではリスクになります。
2. 詐欺・ぼったくり
タクシーの料金メーター操作、偽の警察官による罰金徴収、フレンドリーに声をかけてきた人からの寸借詐欺など、観光客や留学生を狙った詐欺は各国で報告されています。「親切すぎる人には警戒する」という姿勢が大切です。
3. 住居トラブル
シェアハウスの貸主とのトラブル(敷金が返ってこない、設備が壊れているのに直してもらえないなど)は留学生の悩みの種です。契約書をよく読む、写真で入居時の状態を記録しておくなどの対策が有効です。
4. 夜間の一人歩きでのトラブル
日本では深夜に一人で歩いても比較的安全ですが、海外では夜間の一人歩きは大きなリスクです。アメリカやイギリスの大都市では、暗い時間帯の一人歩きは極力避けましょう。
5. サイバー犯罪
フリーWiFiを利用した個人情報の抜き取り、フィッシングメールなど、サイバー犯罪も増加しています。カフェや空港のフリーWiFiではオンラインバンキングやクレジットカード情報の入力は避けましょう。VPNの利用がおすすめです。
どんなに治安が良い国でも「日本と同じ感覚」で行動するのは危険です。「ここは海外なんだ」という意識を常に持つことが、トラブルを防ぐ最大の武器になります。

留学先で実践すべき安全対策10選
出発前にやっておくこと
1. 在留届を提出する
3ヶ月以上海外に滞在する場合は、在留届の提出が義務づけられています。外務省のオンライン在留届システム(ORRnet)から簡単に登録できます。緊急時の安否確認や注意喚起メールが届きますので、短期留学の方も「たびレジ」への登録をおすすめします。
2. 海外安全情報をチェックする
外務省の海外安全ホームページで渡航先の最新情報を必ず確認しましょう。危険度レベルや地域別の注意点が詳細に記載されています。
3. 海外留学保険に加入する
医療費カバーだけでなく、盗難被害の補償や賠償責任もカバーする保険に入りましょう。保険の内容と限度額を出発前にしっかり把握しておくことが重要です。
4. 重要書類のコピーを複数保管する
パスポート、ビザ、保険証書、クレジットカード情報のコピーを紙とデータ(クラウド保存)の両方で準備しておきましょう。原本を紛失した際の手続きがスムーズになります。
現地で心がけること
5. 貴重品は分散して持つ
財布、スマホ、パスポートを同じバッグに入れるのは避けましょう。万が一バッグを盗まれても、全てを失わないよう分散管理が基本です。
6. 危険なエリアを把握する
到着後すぐに、語学学校のスタッフやホストファミリーに「この辺で行かない方がいいエリアはありますか?」と聞いておきましょう。地元の人しか知らない危険情報は非常に貴重です。
7. 夜間の行動に気をつける
暗い道は避ける、一人歩きはしない、タクシーは配車アプリ(UberやBolt)を使う…基本的な夜間の安全対策は徹底しましょう。
8. 飲酒時の行動に注意する
パーティーやパブ文化が盛んな留学先では、飲みすぎによるトラブルが後を絶ちません。飲酒は適量を守り、酔った状態で一人で帰宅するのは避けてください。
9. SNSでの情報発信に慎重になる
リアルタイムで居場所を公開するのは防犯上のリスクがあります。旅行中の写真は帰宅後にアップするなどの工夫が必要です。
10. 緊急連絡先をスマホと紙の両方に保存
現地の警察(日本の110番に相当する番号)、病院、日本大使館・領事館の連絡先を必ず控えておきましょう。スマホのバッテリーが切れた場合に備えて、紙のメモも持っておくと安心です。
各国の緊急通報番号は国によって異なります。アメリカ・カナダは911、イギリスは999、オーストラリアは000、EU各国は112です。渡航先の番号を必ず覚えておきましょう。

アメリカ留学の治安情報(注意度:高)
アメリカは留学先として人気が高い反面、治安面では他の英語圏と比べて注意が必要です。エリアによって治安のレベルが大きく異なり、同じ都市の中でも「安全なストリート」と「危険なストリート」が隣り合わせということも珍しくありません。
銃犯罪のリスクは日本とは比較にならないレベルで存在します。大学キャンパス内は比較的安全ですが、キャンパスの外に出たら十分な注意が必要です。留学する大学やエリアの治安情報は事前に徹底的にリサーチしましょう。
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イギリス留学の治安情報(注意度:中)
イギリスは全体的に治安が良好な国ですが、ロンドンをはじめとする大都市ではスリや置き引きが多発しています。特に地下鉄(Tube)内や観光地周辺は要注意です。また、テロ警戒レベルが高い状態が続いていますので、公共の場での異変には常に注意を払いましょう。
地方都市(オックスフォード、ケンブリッジ、エディンバラなど)は総じて治安が良く、留学生が安心して暮らせる環境です。
オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)の治安情報(注意度:低〜中)
オーストラリアとニュージーランドは世界的に見ても治安が良好な留学先です。ただし、シドニーやメルボルンの繁華街では夜間の軽犯罪(酔っ払いによるトラブル、スリなど)に注意が必要です。自然環境のリスク(紫外線、毒蛇・クモなど)も忘れずに対策しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 女性の一人留学でも安全ですか?
カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、マルタなどは女性の一人留学でも比較的安心できる国です。ただし、夜間の一人歩きを避ける、タクシーは配車アプリを使うなどの基本的な対策は必ず実践してください。不安な方は、女性専用フロアがある学生寮やホームステイを選ぶのも一つの方法です。
Q. 留学中にパスポートを盗まれたらどうすればいい?
まず現地の警察に届け出て盗難届(ポリスレポート)を取得し、その後最寄りの日本大使館・領事館で「帰国のための渡航書」または新しいパスポートを申請します。この手続きのために、パスポートのコピーと証明写真を事前に準備しておくことが重要です。
Q. 治安が良い国でも保険は必要ですか?
必ず必要です。治安が良くても、病気やケガ、自然災害のリスクはゼロにはなりません。JASSOでも、留学時の保険加入を強く推奨しています。
Q. 治安情報はどこでチェックすればいいですか?
外務省の「海外安全ホームページ」が最も信頼性が高いです。それに加えて、各国の在外公館が発行する安全の手引き、留学生の体験ブログ、語学学校のスタッフからの情報なども参考になります。複数のソースを組み合わせて判断することが大切です。
まとめ
留学先の治安は、事前の情報収集と基本的な安全対策で大きくリスクを下げることができます。「危ないから留学をやめよう」ではなく、「リスクを理解した上で適切な対策を取る」ことが正しいアプローチです。
日本は世界的に見て非常に治安が良い国ですので、海外に出ると最初は不安に感じることが多いかもしれません。しかし、基本的な安全対策を身につけ、「ここは海外である」という意識を常に持っていれば、安全で充実した留学生活を送ることができます。
出発前には必ず外務省の海外安全ホームページを確認し、在留届(またはたびレジ)に登録しておきましょう。備えあれば憂いなしです。

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