大学の交換留学制度を使って海外に行こうか迷っている…そんな学生の方は多いのではないでしょうか。交換留学には大きなメリットがある一方で、知っておくべきデメリットもあります。
交換留学は費用面で非常に魅力的な留学方法ですが、「行けば自動的に成長できる」というわけではありません。メリットとデメリットを正しく理解した上で、自分に合った選択をすることが大切です。
この記事では、交換留学の仕組みからメリット・デメリット、そして最大限に活用するためのコツまで徹底的に解説していきます。

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交換留学の仕組みをおさらい
まず、交換留学の基本的な仕組みを確認しておきましょう。
交換留学とは
交換留学とは、日本の大学と海外の大学が提携(学術交流協定)を結び、お互いの学生を一定期間派遣し合う制度です。通常、半年〜1年間の留学が可能で、在学中に海外の大学で学ぶことができます。
語学留学・認定留学との違い
- 交換留学:大学間の協定に基づく制度。日本の大学に学費を払い、海外の大学の授業を受ける
- 語学留学:語学学校で語学力向上を目的に学ぶ。大学の単位にはならないことが多い
- 認定留学:自分で留学先を選んで渡航し、大学に申請して単位認定を受ける方式
交換留学の最大の特徴は、海外の大学に学費を払わなくてよいことです。日本の大学に通常通り学費を納めていれば、留学先の授業料は免除されます。
交換留学のメリット
交換留学には、他の留学方法にはない大きなメリットがいくつもあります。
メリット1:費用を大幅に抑えられる
交換留学の最大のメリットは費用面です。海外の大学の学費を別途支払う必要がないため、私費留学と比べて数十万〜数百万円の節約になります。特にアメリカやイギリスなど学費が高額な国に留学する場合、この恩恵は非常に大きいです。
メリット2:現地の学生と同じ環境で学べる
現地の学生と同じ授業を受け、同じキャンパスで過ごせるのは交換留学ならではの体験です。語学学校とは違い、専門科目を英語で学ぶことで、語学力だけでなく専門知識も身につきます。
メリット3:単位が認定される
多くの大学では、交換留学先で取得した単位を日本の大学の卒業単位に算入できます。つまり、留学しても4年間で卒業できる可能性が高いのです。留年のリスクを最小限に抑えながら海外経験を積めるのは大きな魅力です。
メリット4:大学のサポートが手厚い
交換留学は大学の公式プログラムなので、留学前の準備から現地でのサポートまで、大学の国際交流センターが支援してくれます。ビザの手続きや住居の手配なども大学を通じて行えるケースが多く、初めての留学でも安心感があります。
メリット5:就活でのアピール力が高い
交換留学は学内選考を突破して選ばれた学生だけが参加できるため、就活でのアピール力も高いです。「大学の代表として海外に派遣された」という事実は、主体性や学業への真剣さの証明になります。
交換留学の最大の魅力は「低コストで高品質な留学体験ができる」ことです。費用面のハードルが下がるため、留学を諦めかけていた学生にもチャンスが広がります。
交換留学のデメリット
メリットだけでなく、交換留学にはいくつかのデメリットもあります。事前に理解しておくことで、対策を打つことができます。
デメリット1:学内選考が厳しい
交換留学に参加するためには、まず学内選考を突破する必要があります。高いGPA(多くの大学で3.0以上が必要)、TOEFL/IELTSのスコア、明確な志望動機が求められ、人気の大学は倍率が高くなります。
デメリット2:留学先の選択肢が限られる
交換留学は、自分の大学が協定を結んでいる大学にしか行けません。行きたい国や大学があっても、協定校のリストに含まれていなければ選択できません。
デメリット3:期間が限定されている
交換留学の期間は通常半年〜1年間に限定されています。期間の延長は基本的にできないため、「もっと長くいたい」と思っても帰国しなければなりません。
デメリット4:授業についていけない可能性がある
現地の学生と同じ授業を受けるため、語学力や専門知識が不十分だと授業についていけないことがあります。英語での講義、ディスカッション、レポート作成に対応できるだけの準備が必要です。
デメリット5:単位互換が完全ではないことがある
留学先で取得した単位がすべて日本の大学で認められるとは限りません。科目の対応関係によっては、一部の単位が認定されず、帰国後に追加で授業を受ける必要が出てくることもあります。

交換留学を最大限に活用するためのコツ
デメリットを最小限に抑え、交換留学の効果を最大化するためのコツを紹介します。
早い段階からGPAと語学力を高める
学内選考ではGPAと語学スコアが重視されます。大学1年生の時点から高いGPAを維持し、並行してTOEFL/IELTSの対策を進めることが重要です。一夜漬けで対策できるものではないので、長期的な計画が必要です。
留学先の授業を事前にリサーチする
留学先大学のシラバスを事前に確認し、どの科目を履修するか計画を立てましょう。帰国後に単位互換がスムーズにいくよう、日本の大学の指導教員や国際交流センターに相談しておくことも大切です。
現地のコミュニティに積極的に参加する
留学先では日本人同士で固まりがちですが、現地の学生サークルやボランティア活動に積極的に参加することで、語学力の向上と異文化理解が格段に進みます。就活のエピソードにもなるので、一石二鳥です。
帰国後のキャリアを意識して過ごす
交換留学の経験を就活に活かすためには、留学中から意識的にエピソードを蓄積しておくことが重要です。「何をして、何を学んだか」を日記やメモに記録する習慣をつけましょう。帰国後にエントリーシートを書く際、具体的なエピソードがあるかないかで説得力がまったく変わります。留学後のキャリアについては留学後のキャリアガイドでも解説しています。
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交換留学と他の留学方法の比較
交換留学以外の選択肢と比較することで、自分に合った留学方法を見つけやすくなります。
交換留学 vs 認定留学
認定留学は自分で留学先を自由に選べるため、交換留学より選択肢が広いです。ただし、留学先の学費を自分で負担する必要があるため、費用面では交換留学に軍配が上がります。「行きたい大学が協定校にない場合」は認定留学を検討しましょう。
交換留学 vs 語学留学
語学留学は語学力の向上に特化したプログラムで、英語力に自信がない段階でも参加しやすいです。一方、交換留学は専門科目を英語で学べるため、語学力と専門知識の両方を伸ばせます。目的に合わせて選びましょう。
交換留学 vs 私費留学(学位取得型)
海外の大学で学位を取得したい場合は、交換留学ではなく正規の入学(学位取得型留学)を選ぶ必要があります。交換留学は日本の大学に在籍したまま一時的に海外で学ぶ制度なので、海外の学位は取得できません。
留学方法によって得られる成果が異なります。「学位が欲しいのか」「語学力を伸ばしたいのか」「異文化体験がしたいのか」、自分の目的を明確にしてから方法を選びましょう。
交換留学で人気の留学先
交換留学で人気の高い国と、その理由を紹介します。
- アメリカ:大学の選択肢が多く、アカデミックな環境が充実。学費免除の恩恵が大きい
- イギリス:歴史ある名門大学で学べる。1学期(セメスター)での短期交換も可能
- カナダ:治安が良く、多文化環境で過ごしやすい
- オーストラリア:気候が温暖で、生活環境が快適。アルバイトも可能
- 韓国・台湾:距離が近く、費用も比較的安い。アジアの文化を深く学べる
協定校のリストは各大学の国際交流センターや公式サイトで確認できます。

交換留学に関するQ&A
Q. GPAが低くても交換留学に参加できますか?
GPAが低いと学内選考で不利になるのは事実です。ただし、GPAだけでなく語学力やエッセイ、面接の総合評価で選考されるため、他の要素でカバーすることは可能です。GPAが気になる場合は、今からでも上げる努力をしつつ、語学スコアの取得に全力を注ぎましょう。
Q. 交換留学は就活に有利ですか?
交換留学自体が有利に働くかどうかは、伝え方次第です。「何を経験し、どう成長したか」を具体的に語れる人は高く評価されます。逆に、「留学しました」だけでは差別化にならないので、留学中の具体的なエピソードを準備しておきましょう。
Q. 交換留学中に奨学金は使えますか?
はい、JASSOの海外留学支援制度(協定派遣型)をはじめ、交換留学生が対象の奨学金制度があります。大学独自の留学奨学金が用意されているケースも多いので、国際交流センターに問い合わせてみましょう。
Q. 語学力はどのくらい必要ですか?
留学先の大学や分野にもよりますが、一般的にTOEFL iBT 80点以上またはIELTS 6.0以上が求められます。人気の高い大学ではさらに高いスコアが必要な場合もあります。
まとめ
交換留学は、費用を抑えながら質の高い留学体験ができる非常に魅力的な制度です。海外の大学の学費が免除される点は、他の留学方法にはない大きなメリットです。
一方で、学内選考の厳しさや留学先の選択肢が限られるといったデメリットもあります。早い段階からGPAと語学力を高め、万全の準備で選考に臨むことが成功のカギです。
メリットとデメリットを正しく理解した上で、自分のキャリア目標や学びの目的に合った判断をしていきましょう。
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