「留学前にどのくらい英語力をつけておくべき?」「何から勉強すればいいかわからない」「現地に行けばなんとかなるって本当?」
留学前の英語学習は、現地での上達速度を大きく左右する重要な準備です。「現地に行けばなんとかなる」は半分正解で半分不正解。確かに環境の力は大きいですが、基礎力がある状態で渡航した方が、吸収スピードが格段に速くなります。
この記事では、留学前に取り組むべき英語勉強法を、期間別のスケジュールとともに具体的に解説します。出発日が決まっている方も、まだ検討中の方も、今日から使える内容です。

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留学前に最低限必要な英語力の目安
「どのくらいの英語力があれば留学に行けるの?」という質問はよく聞きますが、留学の種類によって答えは変わります。
| 留学タイプ | 目安の英語力 | 参考スコア |
|---|---|---|
| 語学留学(初級) | 中学英語レベル | 英検3級〜準2級 / TOEIC 300〜400 |
| 語学留学(中級以上) | 高校英語レベル | 英検2級 / TOEIC 500〜600 |
| ワーキングホリデー | 日常会話レベル | 英検準2級〜2級 / TOEIC 400〜550 |
| 大学留学 | アカデミック英語レベル | TOEFL iBT 60〜80 / IELTS 5.5〜6.5 |
語学留学であれば英語力ゼロでも受け入れてくれる学校はありますが、最低でも中学レベルの文法と基本単語は押さえておくのが理想です。基礎が全くない状態で行くと、授業の説明すら理解できず、最初の数週間が「ただ座っているだけ」になってしまう可能性があります。
留学前の学習スケジュール(期間別)
出発までの期間に応じた学習プランを紹介します。自分のスケジュールに合わせて取り入れてみてください。
出発12ヶ月前〜:基礎固めフェーズ
この時期は英語の土台を作る期間です。週4時間程度を目安に取り組みましょう。
・中学英語の文法を総復習:「be動詞」「一般動詞」「時制」「関係代名詞」など、中学で習う文法をひと通りおさらいします
・基本単語の暗記:日常生活で使う英単語を1,500語程度を目標に覚えていきます
・英語に触れる習慣をつける:海外ドラマやポッドキャストを毎日10〜15分聞く習慣を作ります
この時期に一番大事なのは「完璧を目指さないこと」です。文法書を最初から最後まで完璧にこなそうとすると挫折します。7割くらいの理解で先に進み、あとは繰り返しで定着させていく方が効率的です。
出発9ヶ月前〜:インプット強化フェーズ
基礎ができたら、リーディングとリスニングのインプットを増やしていきます。週6時間程度を目安に。
・リスニング強化:英語のポッドキャストやYouTubeを使い、ナチュラルスピードの英語に耳を慣らします
・リーディング強化:英語のニュースサイトや洋書の多読で、読むスピードを上げていきます
・語彙力の拡充:単語帳を使って、日常会話〜ビジネスレベルの語彙を増やしていきます
リスニングは「聞き流し」だけではまず伸びません。最初は字幕付きで聞いて内容を理解し、次に字幕なしで聞いて、最後に声に出して真似する(シャドーイング)のが効果的です。

出発5ヶ月前〜:アウトプット強化フェーズ
インプットで蓄えた知識を「使える英語」に変えていく時期です。週6時間以上を目指しましょう。
・オンライン英会話を始める:実際に英語を話す練習を開始します。最初は緊張しますが、回数を重ねるうちに慣れてきます
・瞬間英作文トレーニング:日本語を見てすぐに英文を作る練習で、スピーキングの瞬発力を鍛えます
・英語日記をつける:毎日3〜5文でいいので、その日の出来事を英語で書く習慣をつけます
オンライン英会話は留学前の英語学習で最も効果的なツールの一つです。月額6,000円〜1万円程度で毎日25分のレッスンが受けられるサービスもあります。
出発3ヶ月前〜:実践フェーズ
出発まで3ヶ月を切ったら、実践的な会話練習に集中しましょう。週8時間以上が目安です。
・留学先で使うフレーズを覚える:空港・ホームステイ・学校で使う表現を重点的に練習します
・自己紹介を完璧にする:現地で何度も聞かれますので、自分の趣味、出身地、留学の目的を英語で説明できるようにしておきましょう
・オンライン英会話の頻度を上げる:可能であれば毎日受講して、英語を話すことへの抵抗感をなくしていきます
留学前におすすめの英語勉強法6選
1. シャドーイング
英語音声を聞きながら、0.5秒遅れで影のように真似して声に出す練習法です。リスニング力・発音・イントネーションが同時に鍛えられる非常に効果的な学習法と言えます。最初は短い文章から始めて、徐々に長い文章に挑戦していきましょう。
2. 瞬間英作文
日本語の文を見て、瞬時に英語に変換する練習です。「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」などの教材が有名です。頭の中で英文を組み立てるスピードが上がりますので、会話の際にスムーズに言葉が出てくるようになります。
3. 英語ポッドキャスト
通勤・通学時間を活用できるのが最大のメリットです。初級者向けなら「Hapa英会話」「英語のそーた」、中級者向けなら「BBC Learning English」「TED Talks」などがおすすめです。
4. オンライン英会話
実際に英語を話す機会がない方には必須のツールです。ネイティブキャンプやレアジョブ英会話など、手頃な価格で毎日レッスンを受けられるサービスが充実しています。
5. 英語で独り言
相手がいなくてもできる最も手軽なスピーキング練習です。歩いている時、料理している時、お風呂に入っている時に、目の前の状況を英語で描写してみましょう。「I’m walking to the station now.」「I’m cooking pasta for dinner.」のようにシンプルでOKです。
6. 洋画・海外ドラマの活用
楽しみながら学べるのが魅力です。最初は日本語字幕で見て内容を把握し、2回目は英語字幕で、3回目は字幕なしで見るのが効果的です。「フレンズ」「ジ・オフィス」などの日常系ドラマは、実用的なフレーズの宝庫です。

出発前に覚えておきたい必須フレーズ
留学生活の初日から使える、覚えておくと便利なフレーズを場面別に紹介します。
| 場面 | フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| 自己紹介 | I’m from Japan. Nice to meet you. | 日本から来ました。はじめまして。 |
| 聞き返す | Could you say that again, please? | もう一度言ってもらえますか? |
| わからない時 | I’m sorry, I don’t understand. | すみません、わかりません。 |
| お願いする | Could you speak more slowly? | もう少しゆっくり話してもらえますか? |
| 道を聞く | Excuse me, how do I get to ~? | すみません、~にはどう行けばいいですか? |
| 買い物 | How much is this? | これはいくらですか? |
| 困った時 | Can you help me? | 助けてもらえますか? |
特に「聞き返すフレーズ」と「わからないと伝えるフレーズ」は、留学初日から毎日使うことになります。恥ずかしがらずに使えるように、出発前に何度も口に出して練習しておきましょう。
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やってはいけないNG勉強法
効率の悪い勉強法を続けていると、時間が無駄になるだけでなくモチベーションも下がります。以下のNG勉強法は避けましょう。
・英語を聞き流すだけ:意味を理解せずに聞くだけでは、いくら時間をかけても上達しません
・単語を書いて覚えるだけ:スペルは覚えても発音がわからなければ使えません。必ず音声と一緒に覚えましょう
・文法書を最初から最後まで読む:完璧を目指すと挫折します。よく使う文法から優先的に学びましょう
・インプットだけでアウトプットしない:読む・聞くだけでは話せるようになりません。少しずつでも話す・書く練習を入れましょう
教材を何冊も買い込むのもNGです。同じ教材を3回繰り返す方が、3冊の教材を1回ずつやるよりもしっかり力がつきます。まずは1冊を使い倒しましょう。
留学前の英語力で現地での経験が変わる
出発前の英語力が違うと、現地での経験がどう変わるのかを比較してみましょう。
| 項目 | 事前学習なし | 事前学習あり |
|---|---|---|
| 最初の1週間 | 授業がほぼ理解できず戸惑う | 基本的な内容は理解でき、質問もできる |
| 友達づくり | 日本語を話せる人に頼りがち | 多国籍の友達と交流できる |
| 日常生活 | 買い物や注文で苦労する | 基本的なやり取りはスムーズ |
| 1ヶ月後の上達 | ようやく基礎が入り始める | 応用的な表現を使い始める |
事前学習に費やした時間は、現地での時間の価値を何倍にもしてくれます。1日30分の学習を3ヶ月続けるだけでも、現地での1ヶ月分以上の効果がありますので、出発前の今から始めてみてください。

よくある質問(Q&A)
Q. 英語がまったくできないけど留学できる?
語学留学であれば、英語力ゼロからでも受け入れてくれる学校はあります。ただし、出発前に中学英語の基礎(be動詞、一般動詞、基本的な時制)だけでも押さえておくと、現地での学習効率が全く違います。QQEnglishの留学前学習ガイドも参考にしてみてください。
Q. 出発まで1ヶ月しかない。今からでも間に合う?
1ヶ月あれば十分に効果は出せます。この場合は「自己紹介」「聞き返しフレーズ」「日常会話の基本表現」に絞って、毎日1時間の集中学習をしましょう。オンライン英会話を毎日受けるのが最も即効性があります。
Q. 文法と単語、どっちを先にやるべき?
両方同時に進めるのがベストですが、どちらか一つ選ぶなら「文法」です。文法の骨格がわかっていれば、単語を入れ替えるだけで様々な表現ができるようになります。中学レベルの文法書を1冊仕上げてから、単語学習に力を入れていきましょう。慶應義塾大学の留学語学準備ページも学習計画の参考になります。
Q. リスニングが全然聞き取れない。どうすれば?
最初はスピードの遅い教材から始めて、徐々にナチュラルスピードに近づけていくのがコツです。同じ音声を「読んで理解→聞いて理解→シャドーイング」の3ステップで繰り返すと、少しずつ耳が慣れてきます。
Q. 留学前に英会話スクールに通うべき?
予算に余裕があれば通うのも良いですが、コスパを考えるとオンライン英会話の方がおすすめです。毎日レッスンを受けられるオンライン英会話の方が、週1回の通学型スクールよりも上達が早い傾向があります。
まとめ
留学前の英語学習は、現地での留学体験の質を直接的に高めてくれます。「現地に行けばなんとかなる」ではなく、「準備した分だけ、現地でもっと伸びる」が正しい認識です。
出発まで時間がある方は、基礎固め→インプット→アウトプットの順番で段階的に進めていきましょう。時間がない方は、オンライン英会話と自己紹介フレーズの練習に集中するのが効果的です。
1日30分の積み重ねが、留学先での大きな自信につながります。完璧を目指す必要はありません。「昨日の自分より少し上手くなる」を毎日続けていきましょう。

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