「留学したいけどお金が足りない…」「返済しなくていい奨学金や補助金ってあるの?」と悩んでいる人に朗報です。実は、留学で使える返済不要の給付型奨学金や、自治体独自の助成金・補助金制度は思っている以上にたくさんあります。
この記事では、政府・公的機関が用意している支援制度から民間の奨学金、地方自治体の補助金まで幅広く紹介します。「お金がないから留学は無理」と諦める前に、使える制度がないかチェックしてみてください。

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留学の助成金・補助金・奨学金の違い
まず、よく混同されがちな「助成金」「補助金」「奨学金」の違いを整理しておきます。
| 種類 | 返済 | 主な提供元 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 給付型奨学金 | 不要 | 政府・財団・大学 | 成績や活動実績が審査される |
| 貸与型奨学金 | 必要 | JASSO・金融機関 | 卒業後に返済が始まる |
| 助成金・補助金 | 不要 | 自治体・財団 | 地域や条件が限定されることが多い |
この記事では主に返済不要の給付型奨学金と助成金・補助金にフォーカスして解説します。
政府・公的機関による留学支援制度
トビタテ!留学JAPAN(文部科学省)
文部科学省が官民協働で実施する留学促進キャンペーンの一環として運営されている、返済不要の給付型奨学金です。
- 対象:高校生等(年間約700名)、大学生等(年間約250名)
- 返済:不要(給付型)
- 原資:民間企業からの寄附
- 成績・語学力:不問(自由な留学計画で応募可能)
- 支給内容:奨学金(月額)+渡航費の一部+授業料の一部
- 支援期間:2027年度まで毎年実施予定
トビタテの最大の特徴は、成績や語学力が不問で応募できること。自分で自由に留学計画を立て、その計画の独自性や実現可能性が審査されます。「留学を通じてこんなことを実現したい」という熱意がある人にこそチャレンジしてほしい制度です。
JASSO(日本学生支援機構)の海外留学支援制度
JASSOでは、大学間の協定に基づく交換留学を対象とした「海外留学支援制度(協定派遣)」を実施しています。給付型の奨学金で、渡航先の地域に応じて月額6万〜10万円が支給されます。
このほかにも、JASSOの海外留学情報サイトでは約200件の奨学金情報を検索できるので、自分の条件に合った制度を探すのに役立ちます。

民間の給付型奨学金(主なもの)
政府の制度以外にも、民間の財団が提供する返済不要の奨学金が多数あります。代表的なものを紹介します。
松下幸之助国際スカラシップ
- 支給額:月額20万円
- 対象:アジア・アフリカ・ラテンアメリカ諸国からの日本への留学、または日本からこれらの地域への留学
- 内容:生活費・入学金・授業料・書籍代・保険料を含み、渡航費も1往復分補助
業務スーパージャパンドリーム財団
- 支給額:月額15万円または20万円(留学先地域による)
- 一時金:15万円または25万円
- 対象:日本の大学に在籍する学生
重田教育財団 海外留学奨学金
- 対象:海外の大学・大学院への留学を予定する日本人学生
- 返済:不要(給付型)
その他の民間奨学金
- 伊藤国際教育交流財団
- 本庄国際奨学財団
- 平和中島財団
- ロータリー財団グローバル補助金
これらの奨学金は、応募条件や選考基準がそれぞれ異なるため、自分の留学計画に合ったものを複数探して応募することをおすすめします。
地方自治体の留学助成金・補助金
見落としがちですが、住んでいる自治体が独自の留学助成制度を持っている場合があります。全国的に一律の制度ではないため、自分が住んでいる(または住民票がある)市区町村や都道府県のウェブサイトで確認してみましょう。
自治体助成金の例
- 高校生の海外留学に対する渡航費や授業料の一部助成
- 国際交流団体を通じた留学プログラムへの奨学金
- 姉妹都市への交換留学制度
自治体の助成金は情報が広く知られていないことが多く、競争率が比較的低い傾向にあります。「市区町村名 + 留学 + 助成金」で検索してみると、思わぬ制度が見つかることがあります。
留学先の国・大学が提供する奨学金
日本国内だけでなく、留学先の国や大学が日本人留学生向けに奨学金を用意しているケースもあります。
- フルブライト奨学金:日米教育委員会が運営する、アメリカ留学のための権威ある給付型奨学金
- Chevening奨学金:イギリス政府が提供する、イギリスの大学院への留学を支援する奨学金
- DAAD奨学金:ドイツ学術交流会が提供する、ドイツ留学のための奨学金
- 各大学の留学生向けスカラシップ:大学独自の授業料免除や奨学金制度
特に大学院レベルでは、研究助手(TA/RA)として働きながら授業料免除と生活費の支給を受けられる「フルファンディング」の制度が充実している国もあります。

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奨学金・助成金の申請を成功させるコツ
1. 早めに情報収集を始める
多くの奨学金は出発の半年〜1年前に応募締め切りを設けています。「留学を検討し始めたら、同時に奨学金の情報も集め始める」くらいの早さで動くのがベストです。
2. 複数の制度に同時応募する
1つの奨学金だけに絞るのではなく、条件が合う複数の制度に同時応募しましょう。給付型奨学金は競争率が高いため、採用確率を上げるには「数を打つ」ことも大切です。
3. 志望動機を具体的かつ独自性のある内容にする
「英語力を伸ばしたい」だけでは弱いです。「なぜその国なのか」「帰国後にどう活かすのか」「この留学でしか実現できないことは何か」を具体的に書くことで、選考通過率が上がります。
4. 推薦状は早めに依頼する
推薦状が必要な奨学金は多いです。先生や上司に依頼するなら、締め切りの1ヶ月以上前にはお願いしておきましょう。
5. 面接がある場合は事前準備を徹底する
トビタテなど一部の奨学金では面接審査があります。「なぜ留学したいのか」「留学計画の具体性」「帰国後のビジョン」について、論理的かつ熱意を持って説明できるように準備しましょう。
奨学金・助成金のスケジュール(準備タイムライン)
奨学金や助成金に応募するには、早めのスケジュール管理が欠かせません。一般的なタイムラインを紹介します。
- 出発の1年〜1年半前:奨学金の情報収集を開始。JASSOサイトや大学の国際交流課で対象制度を調べる
- 出発の10ヶ月〜1年前:応募書類の準備開始。志望動機や留学計画書を作成する
- 出発の6〜10ヶ月前:奨学金に応募。推薦状の依頼も同時進行
- 出発の4〜6ヶ月前:選考結果の通知。不採用の場合は別の制度に追加応募
- 出発の2〜3ヶ月前:奨学金の受給手続き。教育ローンの併用が必要な場合はこの時期に申し込み
特にトビタテ!留学JAPANは年に1回の募集が基本なので、タイミングを逃すと次の年まで待つことになります。常に情報をチェックしておくことが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. 返済不要の奨学金はどこで探せますか?
A. JASSOの「海外留学奨学金検索」が最も網羅的です。約200件の奨学金情報から、留学先・留学期間・対象学年などの条件で絞り込んで検索できます。このほか、在籍する大学の国際交流課でも情報を得られます。留学エージェントのカウンセラーに相談するのも有効な方法です。
Q. 社会人でも使える奨学金はありますか?
A. 多くの給付型奨学金は大学生・大学院生を対象としていますが、社会人でも応募可能な制度はあります。特に大学院レベルの留学であれば、フルブライトや各種財団の奨学金に社会人枠が設けられている場合があります。また、自治体の助成金は年齢制限が緩い場合もあるので確認してみてください。
Q. 複数の奨学金を同時にもらえますか?
A. 制度によって「併給不可」の条件が設定されている場合があります。申請前に各奨学金の規約を確認し、併給が認められているかチェックしてください。併給不可の場合でも、不採用だった場合に備えて複数応募しておくことは問題ありません。
Q. 語学留学でも使える奨学金はありますか?
A. 語学留学を対象とした奨学金は、学位取得目的の留学と比べると少なめです。ただし、トビタテ!留学JAPANでは自由な留学計画が認められているため、語学留学を含むプランでの応募も可能です。自治体の助成金にも語学留学対応のものがある場合があります。
Q. 高校生でも応募できる奨学金はありますか?
A. はい、トビタテ!留学JAPAN(高校生コース)は高校生を対象とした給付型奨学金です。また、AFSやYFUなどの国際交流団体が提供する交換留学プログラムにも、奨学金付きのものがあります。地方自治体が高校生の留学を支援する制度を設けている場合もあるので、住んでいる地域の情報を調べてみてください。
奨学金に落ちても諦めないで!代替の資金確保法
給付型奨学金に不採用だった場合でも、留学を諦める必要はありません。以下の代替手段を検討してみてください。
- 国の教育ローン:日本政策金融公庫の教育ローンは、海外留学にも対応しています。固定金利で返済計画が立てやすく、在学中は元金の据置も可能です。
- ワーキングホリデー:現地で働きながら語学を学ぶスタイルなら、初期費用を大幅に抑えられます。オーストラリアやカナダでは高時給の仕事も見つかりやすいです。
- フィリピン留学:欧米と比べて費用がかなり安いフィリピンで基礎英語力をつけ、その後にワーホリや正規留学に進む「2カ国留学」も人気です。
- クラウドファンディング:留学の目的やプランに共感を集められれば、クラウドファンディングで資金を調達する方法もあります。
まとめ
留学に使える助成金・補助金・奨学金は、政府の支援制度から民間財団、地方自治体、留学先の大学まで、実にさまざまな選択肢があります。特にトビタテ!留学JAPANは成績不問で応募できるなど、門戸が広い制度なのでぜひチェックしてみてください。
大切なのは、早めに情報収集を始めて、条件に合う制度に複数応募すること。「お金がないから留学できない」ではなく、「使える制度を活用して留学を実現する」という発想に切り替えていきましょう。
参考:トビタテ!留学JAPAN公式サイト / JASSO 海外留学奨学金検索 / 文部科学省 海外留学支援制度
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