「ワーキングホリデーに行きたいけど、どの国がいいの?」「英語力ゼロでも大丈夫な国ってある?」「稼げる国と生活費が安い国、どっちを選ぶべき?」
ワーキングホリデー(ワーホリ)は、海外で働きながら生活できる貴重な制度です。日本は現在31の国と地域と協定を結んでおり、渡航先の選択肢はかなり豊富です。しかし選択肢が多い分、「結局どこがいいの?」と迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、目的別におすすめのワーホリ渡航先を紹介し、各国の特徴やビザの条件もあわせて解説します。自分にぴったりの国を見つけてみてください。

ワーキングホリデーの基本ルール
おすすめの国を見る前に、ワーホリの基本ルールを確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢制限 | 申請時18歳〜30歳(国により異なる) |
| 滞在期間 | 原則1年間(イギリスは最長2年間) |
| 就労 | 可能(国により条件あり) |
| 就学 | 可能(国により期間制限あり) |
| 申請回数 | 原則1か国につき1回 |
年齢制限はビザ申請時に30歳以下であればOKで、ビザ取得後に31歳になっても渡航・滞在は可能です。「もうすぐ31歳だから無理かも…」と諦めている方も、申請時点の年齢で判断されますので、まだ間に合う可能性があります。
詳しい制度の仕組みは外務省のワーキング・ホリデー制度ページで確認できます。
英語力を伸ばしたい方におすすめの国
オーストラリア
ワーホリ先として不動の人気を誇るオーストラリア。日本人のワーホリ渡航先として最も多い国です。
・最低賃金が高く、時給約24.95豪ドル(約2,500円)前後
・ファームジョブなどの条件を満たせばセカンドビザ・サードビザの取得が可能(最長3年滞在)
・語学学校への就学は最大4ヶ月まで
・同一雇用主のもとでは6ヶ月までの就労制限あり
「稼ぎながら英語も学びたい」という方にはベストな選択肢です。特にファームジョブは体力的にハードですが、高時給に加えてセカンドビザの条件にもなりますので、長期滞在を視野に入れている方にはメリットが大きいです。
カナダ
きれいな英語を学べるとして人気のカナダ。アメリカ英語に近いアクセントで、日本人にとって聞き取りやすいのが特徴です。
・ビザは抽選制で倍率が高い
・語学学校への就学は最大6ヶ月まで
・就労期間に制限なし
・条件を満たせば2回目のワーホリビザ申請が可能(計2年滞在可能)
カナダのワーホリビザは抽選制のため、希望者全員が取得できるわけではありません。応募は早めに行動することが大切です。
ニュージーランド
自然が豊かでのんびりとした雰囲気のニュージーランド。治安が良く、初めてのワーホリにも安心です。
・ビザ取得のハードルが比較的低い
・語学学校への就学は最大6ヶ月まで
・就労期間に制限なし
・生活費がオーストラリアより抑えめ

長期滞在したい方におすすめの国
イギリス(YMS)
イギリスのワーホリに相当する「Youth Mobility Scheme(YMS)」は、最長2年間滞在できるのが最大の魅力です。
・滞在期間:最長2年間
・就学・就労期間に制限なし
・抽選制だが当選すれば自由度が非常に高い
・ヨーロッパ各国へのアクセスが良い
就学にも就労にも期間制限がないため、2年間を自由にプランニングできます。ヨーロッパ旅行のベースとしても最適です。
アイルランド
英語圏でありながらワーホリ制度の知名度がまだ低めのアイルランド。そのぶん日本人が少なく、英語環境に浸りやすいのが魅力です。
・ヨーロッパの英語圏
・フレンドリーな国民性
・IT企業のヨーロッパ拠点が多い
・パブ文化で地元の人と交流しやすい
費用を抑えたい方におすすめの国
韓国
距離的にも近く、渡航費が安い韓国。K-POPや韓国文化に興味がある方には特におすすめです。
・航空券が往復2〜3万円程度と非常に安い
・生活費も日本と同程度か、やや安め
・日本語を活かした仕事が見つかりやすい
・帰国も気軽にできる距離
台湾
親日的で治安も良い台湾。中国語を学びながら異文化を体験したい方に向いています。
・物価が日本より安い
・日本語が通じる場面が比較的多い
・食文化が豊かで食費が抑えやすい
・申請のハードルが比較的低い
ワーホリで「英語を学ぶ」だけでなく、韓国語や中国語などの第二外国語を身につける選択もあります。英語+もう1言語のスキルがあれば、帰国後のキャリアで大きな武器になります。

ヨーロッパ文化を満喫したい方におすすめの国
ドイツ
ヨーロッパ最大の経済大国ドイツ。ものづくりやビールが好きな方にはたまらない環境です。
・大学の学費が無料(留学生含む)
・ヨーロッパ各国へのアクセスが抜群
・英語も通じるシーンが多い
・質の高い職業体験ができる
フランス
芸術やファッション、グルメの国フランス。フランス語を学びたい方はもちろん、文化的な刺激を求める方にもぴったりです。
・世界トップレベルの文化・芸術に触れられる
・ワインや料理の本場で食文化を学べる
・ヨーロッパの中心に位置し旅行もしやすい
・フランス語スキルは就職市場で希少価値が高い
各国のワーホリビザ比較表
| 国 | 滞在期間 | 就学上限 | 就労制限 | ビザ取得難易度 |
|---|---|---|---|---|
| オーストラリア | 1年(最長3年) | 4ヶ月 | 同一雇用主6ヶ月 | 低め |
| カナダ | 1年(2回可能) | 6ヶ月 | 制限なし | 高め(抽選) |
| ニュージーランド | 1年 | 6ヶ月 | 制限なし | 低め |
| イギリス(YMS) | 2年 | 制限なし | 制限なし | 高め(抽選) |
| 韓国 | 1年 | 制限なし | 制限なし | 低め |
| ドイツ | 1年 | 制限なし | 制限なし | 低め |
| フランス | 1年 | 制限なし | 制限なし | 中程度 |
ワーホリの渡航先を決めるチェックポイント
渡航先を迷っている方は、以下の5つの視点で比較してみてください。
・目的:英語力アップ、異文化体験、貯金、キャリアアップなど
・予算:渡航前に必要な資金と現地での生活費
・就労環境:日本人が働きやすい仕事があるか
・治安:安心して暮らせるか
・気候:暑い国が好きか、寒い国が平気か
目的が明確であれば、渡航先は自然と絞られてきます。逆に目的があいまいなまま「なんとなく人気だから」で選ぶと、現地で「思っていたのと違う…」となりかねません。
ワーホリビザは原則1か国につき1回しか申請できません。行きたい国が複数ある場合は、優先順位をつけて計画的に活用しましょう。30歳の年齢制限もありますので、早めの行動が吉です。
ワーホリに必要な費用の目安
| 国 | 初期費用の目安 | 含まれる内訳 |
|---|---|---|
| オーストラリア | 約80万〜120万円 | 航空券・保険・ビザ・生活費2〜3ヶ月分 |
| カナダ | 約100万〜150万円 | 航空券・保険・ビザ・生活費2〜3ヶ月分 |
| イギリス | 約120万〜180万円 | 航空券・保険・ビザ・生活費2〜3ヶ月分 |
| 韓国 | 約30万〜50万円 | 航空券・保険・ビザ・生活費2〜3ヶ月分 |
| ドイツ | 約100万〜140万円 | 航空券・保険・ビザ・生活費2〜3ヶ月分 |
上記はあくまで「仕事が見つかるまでの生活費」を含んだ初期費用です。現地で仕事を始めれば収入がありますので、オーストラリアのように最低賃金が高い国では、生活費を賄いながら貯金もできる可能性があります。

よくある質問(Q&A)
Q. 英語力がなくてもワーホリに行ける?
行けます。ワーホリビザの申請に英語力の証明は不要です。ただし、現地での仕事探しや日常生活では最低限の英語力があった方がスムーズです。渡航前にオンライン英会話などで基礎力をつけておくことをおすすめします。
Q. ワーホリと語学留学、どっちがいい?
「英語学習に集中したい」なら語学留学、「働く経験もしたい」ならワーホリが向いています。ワーホリは就学期間に制限がある国が多いため、語学学校に長期間通いたい方は語学留学ビザの方が適しています。
Q. ワーホリで稼げる金額はどれくらい?
オーストラリアの場合、レストランやカフェのバイトでも月20万〜30万円程度、ファームジョブなら月30万〜40万円以上稼ぐ方もいます。ただし、英語力や仕事の種類によって大きく変わります。
Q. 30歳を過ぎたらワーホリはもうできない?
ワーホリビザの申請は原則30歳以下ですが、「申請時」に30歳であれば問題ありません。ビザ取得後に31歳になっても渡航・滞在は可能です。ギリギリの方は留学ジャーナルの年齢制限解説ページで詳細を確認してみてください。
Q. 複数の国にワーホリで行ける?
はい、可能です。各国のワーホリビザは独立していますので、オーストラリアで1年→カナダで1年といった形で複数の国に渡航できます。31歳になるまでにビザを申請する必要があるため、計画的に利用しましょう。
まとめ
ワーキングホリデーの渡航先は、自分の目的と予算で決めるのが一番です。英語力を伸ばしたいならオーストラリア・カナダ・ニュージーランド、長期滞在ならイギリス、費用を抑えたいならアジア圏、ヨーロッパ文化を満喫したいならドイツやフランスが有力な候補になります。
ワーホリは一生に1か国1回のチャンスです。焦って決める必要はありませんが、年齢制限がある以上、先延ばしにしすぎるとチャンスを逃してしまいます。
気になる国がいくつかある方は、外務省のワーキング・ホリデー制度ページで各国の最新情報を比較して、自分に合った渡航先を見つけてみてください。

