アメリカやカナダの大学・大学院への留学を目指す場合、TOEFL iBTのスコア提出が求められることが多い。TOEFLは世界中で広く認められている英語能力試験で、特に北米の教育機関では採用率が高い。
記事執筆時点では、TOEFL iBTは新しいスコア体系に移行しており、従来の0〜120点に加えて1〜6のバンドスコアでも評価されるようになっている。この記事では、留学に必要なTOEFLスコアの目安から効果的な対策法まで、わかりやすく解説していく。

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TOEFL iBTとは?試験の基本情報
TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language, Internet-Based Test)は、ETS(Educational Testing Service)が運営する英語能力試験だ。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能を測定する。
試験の構成
| セクション | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| リーディング | 学術的な文章の読解(アダプティブ方式) | 約30分 |
| リスニング | 講義や会話の聞き取り(アダプティブ方式) | 約29分 |
| ライティング | 文構築・メール作成・アカデミックディスカッション | 約23分 |
| スピーキング | マイクに向かって回答 | 約8分 |
2026年1月の改訂により、試験の実作業時間は約1時間半程度に短縮された(受付や説明を含めると約2時間)。パソコンで受験する形式で、スピーキングもマイクに録音して解答する。セクションの順番はリーディング→リスニング→ライティング→スピーキングとなっている。
新しいスコア体系
記事執筆時点のTOEFL iBTでは、従来の0〜120点スコアに加えて、1〜6のバンドスコア(0.5刻み)でも評価される二重表記方式が採用されている。各セクション1〜6点で評価され、総合スコアは4セクションの平均値として算出される。
新バンドスコアはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)と連動しており、国際的な英語力の比較がしやすくなっている。
- バンド4〜4.5:B2レベル
- バンド5〜5.5:C1レベル
- バンド6:C2レベル
新形式ではリーディング・リスニングに「アダプティブ方式」が導入されており、受験者のレベルに応じた問題が出題される。また、採点結果が受験日から72時間以内に確認できるようになり、スコア受領までの待ち時間が大幅に短縮されている。
留学に必要なTOEFLスコアの目安
TOEFLのスコア基準は志望校やプログラムによって異なる。以下は一般的な目安だ(従来の120点満点のスコアで記載)。
留学タイプ別の必要スコア目安
| 留学タイプ | 必要スコアの目安 |
|---|---|
| 語学学校 | スコア不要のケースが多い |
| コミュニティカレッジ | 45〜61点程度 |
| 大学学部 | 61〜80点程度 |
| 大学院 | 80〜100点以上 |
| MBA・トップスクール | 100点以上 |
上記は120点満点スコアでの一般的な目安。志望校によって要件が異なるため、各大学の公式サイトで正確なスコア要件を確認すること。新バンドスコアへの移行期間中は、大学側も従来のスコアを併記して要件を示している場合が多い。
日本人の平均スコア
日本人のTOEFL iBT平均スコアはおよそ72点とされている。大学学部留学に必要な80点を目指すには、平均的な日本人受験者でも一定の対策期間が必要になる。

TOEFL iBT対策の効果的な勉強法
リーディング対策
学術的な文章が出題されるため、アカデミックな英語に慣れることが重要だ。
- 学術系の英語記事やジャーナルを日常的に読む
- パラグラフリーディング(段落ごとの要旨を把握する読み方)を習得する
- 語彙力を強化する(特にアカデミックな単語)
- 公式問題集で出題パターンに慣れる
リスニング対策
大学の講義や学生同士の会話がテーマになるため、アカデミックな場面でのリスニング力が試される。
- 大学の公開講義(MIT OpenCourseWare等)を活用する
- メモ取り(ノートテイキング)の練習をする
- 英語のポッドキャストやTEDトークを日常的に聴く
- 新形式のアダプティブ方式に対応するため、幅広いレベルの英語素材に触れる
スピーキング対策
TOEFLのスピーキングはパソコンのマイクに向かって話す形式。対面ではないため、画面を見ながら一人で話す練習が必要だ。
- 回答のテンプレート(型)を覚える
- 15〜30秒の準備時間で話す内容を組み立てる訓練をする
- 45〜60秒で意見をまとめて話す練習を繰り返す
- 録音して自分の回答を振り返る
ライティング対策
2026年改訂版のライティングは、Build a Sentence(語句の並べ替え)、Write an Email(メール作成・7分)、Write for an Academic Discussion(ディスカッション参加・10分)の3タスク構成になった。
- Write for an Academic Discussionでは、他の参加者の意見を踏まえて自分の主張を述べる練習をする
- Write an Emailでは、状況に応じた適切なメールを素早く書く力が求められる
- タイピングスピードを上げる(制限時間が短いため重要)
- 添削サービスを利用してフィードバックをもらう

TOEFL対策の学習スケジュール
目標スコアや現在のレベルによって必要な学習期間は変わるが、一般的な目安は以下の通り。
- 現在60点→80点を目指す場合:3〜6ヶ月の集中学習
- 現在70点→90点を目指す場合:3〜5ヶ月の集中学習
- 現在80点→100点を目指す場合:3〜6ヶ月の集中学習
スコアアップの速度には個人差があるため、まずは公式の模擬テストで現在のスコアを把握し、そこから逆算してスケジュールを組むのがおすすめだ。
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よくある質問(Q&A)
Q. TOEFLとIELTSはどちらを受けるべき?
志望校がどちらのスコアを受け入れているかで判断しよう。アメリカの大学はTOEFLが主流だが、近頃ではIELTSも広く受け入れられている。イギリス・オーストラリアへの留学であればIELTSが推奨される場合が多い。両方受け入れている場合は、自分の得意な試験形式(パソコン式か対面式か)で選ぶとよい。
Q. TOEFLのスコアの有効期限は?
受験日から2年間有効。留学の出願時にスコアが有効期限内である必要があるため、受験時期を逆算して計画しよう。
Q. TOEFLは自宅でも受験できる?
TOEFL iBT Home Editionとして、自宅からオンラインで受験することも可能だ。テストセンターに行く必要がないため、試験会場が遠い方や自宅のほうがリラックスして受験できる方にはおすすめ。ただし、受験環境や機器の要件があるため、事前に確認しておこう。
Q. TOEFLのスコアが足りない場合はどうすればいい?
大学によっては条件付き入学を提供しているところもある。大学付属の英語プログラムを修了してから正規課程に進む方法もあるため、志望校に直接問い合わせてみよう。また、コミュニティカレッジからの編入という方法も、アメリカ留学では有効な選択肢だ。
まとめ
TOEFLは特にアメリカ・カナダへの留学を目指す方にとって欠かせない英語試験だ。必要スコアは志望校によって異なるが、大学学部で80点前後、大学院で100点前後が一般的な目安になる。
対策は4技能をバランスよく鍛えつつ、得意なリーディング・リスニングで点数を確保し、苦手なスピーキング・ライティングを着実に伸ばす戦略が効果的だ。公式問題集を使った実戦練習と、日常的な英語学習の組み合わせで、着実にスコアアップを目指そう。
留学前の英語学習全般については「留学前の英語勉強法!出発前にやるべき準備と効果的な学習ステップ」も参考にしてほしい。
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